バブルも終わりかけていた頃、Golf場を作るという話があった。
おかしい!ダイエーはGolfも麻雀も禁止の会社だったのに?
その前にパチンコ屋もやりだしていたが、それは買収した忠実屋の関連会社で継続させただけの話。社長がGolfするって話も聞いたことないし。
どこかは知らないが兵庫県でGolf場を開発していた会社がパンクしてその権利を売りにきたらしい。経緯はs知らないが、兵庫県ではもうこれ以上Golf場の開発許可を出さない最後のGolf場になるだろうと言う情報もあった。兵庫県には全国一のGolf場があるからだ。
そこで、Golf場経営に乗り出すことになった。
当時、グループ企業のオリエンタル化が進んでいたので「オリエンタル ゴルフクラブ」と名づけられた。
某商社でGolfを専門的にしていた人材もスカウトして話は進んでいった。
オープンになったのはひょんなことから、用地買収にからむ買収資金横領事件が新聞ざたになってダイエーがゴルフ場をと話題になってしまった。大変なことになるかと思いきや、この事件自体はダイエーとは直接関係ない。用地買収を任せていた地元の有力者が本来地主に払うべき協力金(これは合法)を横領したもので、事件はその地元有力者が逮捕されて終了。
当時、Golf場を作るには約200億円かかると言われていた。
上手くいくとその200億円は会員権の販売で回収できる。つまり会員権さえ売れればタダでGolf場がもてるという算段だ。
しかし、造成費等の追加費用が意外とかかったようで前述の開発担当は開場半年前に突然解雇されてしまった。
そこでGolf場の後任責任者に白羽の矢があったのが本店の責任者である私の上司の常務。彼はGolf好きだがそれはプレイすること、元々が財務担当役員。しかし、場所が兵庫県と言うこともあり、本店責任者兼任で任命された。結果、またしても直接は関係ないのにGolf場のお手伝いをさせられるハメに!
まずは経営計画、詰まる所、会員権の販売計画がポイントになる。ここでダイエーの取引先を中心に販売する案が採用され、法人会員専門のGolf場となった。うまくやらないと公取の言う「優越的地位の乱用」になりかねない。また悪いことに福岡のドーム球場の特別室の権利を売りつけて幾らもたっていない。球場の特別室は素晴らしいものだったが高い部屋は3億円。因みにドーム球場の特別室販売(実際は賃貸)で総工費の半分をまかなったのだからスゴイ!全く優越的地位の乱用以外の何物でもない!
Golf会員権は球場特別室ほど高くはないが、数千万はする。
はたして売れるものか? 机上の計算だが3000万円×2名(法人記名式)=6000万円、それを500組売れば300億円。100億円も余る算段、その資金の運用まで考えていたというから「とらぬ狸の・・・」そのもの。
無理があるのは会員数が人数的に1000名になる。これはGolf場としてのキャパギリギリ。通常、1000名以上会員がいるGolf場は敬遠される、込み合ってプレイがゆっくり出来なくなるからだ。
だから表向きは300組・600名限定ということにして募集、実際には商品部を始め各部署にに依頼して押し売り。
神戸の関係先にも販売に行った。神戸の関係先は取引関係のないところが多いので義理で6000万円も出してくれる会社があるのか不安だったが、数組は売れた。売買禁止なのでそのまま資産計上は出来る。しかし6000万円も寝かすのは大変だ。最終的には総工費ギリギリの会員権は販売出来た。
そして次なる問題はその運営。
Golf場の運営なんて誰も知らない。社長(=常務)が先頭にたってネジリ鉢巻き。例によって少しはGolfを知っている私がキャディとか従業員のトレーニングを担当させられた。キャディは全員社員、若い女性を採用した。他のクラブのようなオバチャンキャディはいないのが売り。だからミッチリ教育しないと。私も殆ど入り浸りで現場指導にあたらせられた。お出迎え・受付・スタート・プレイ・レストランetc. まさかダイエーに入ってGolf場をさせられるとは!
プレオープンして実際の現場スタッフのトレーニングもしなければならない。
関係先・知人・友人まで動員して無料でモニタープレイしてもらった。この人集めも大変。大概の人は連絡すると「一緒にプレイしよう」という。それは良いが週に3ラウンドしたこともあり、フラフラ!
なんだかんだでとにかくGolf場はオープンした。
オープンしてからの問題。
客が来ない。法人専用クラブでビジターは会員同行が決まり。各取引先(大手メーカー・商社etc.)に会員権を販売、記名式なので多くの会社はその会社の社長とか専務クラスが記名の会員。そしてそれらの会員は東京本社が多いので実際はプレイに来にくい。それが客が少ない大きな理由だった。
仕方がなく徐々に会員には内緒で規約を緩めて客を確保する方向に。
会員が知れば怒ってくるかも? 会員同行は有名無実、殆どパブリック状態に!
クレームはなかったが、クラブの雰囲気は最悪!営業の為シャーナイか?
なんやかんやでGolf場はオープン、半年後常務も社長の任を解かれたて、私もフリーに。
オモロイ経験ではあった。
2011年11月24日木曜日
2011年11月23日水曜日
国会議員選挙
神戸のことは何でも対応するのが本店の存在価値。
しかしまさか選挙にまで首を突っ込むとは思わなかった。
ある年の国会議員選挙、ある官僚OBが神戸の選挙区から出馬するので支援することになった。自民党の某超大物からの依頼で社長も断り切れなかったようである。
(後に刑事事件となるので注意して記述する。)
でも結論から言うと「ヒドイ」ものだった。
選挙は地盤・看板・金庫番とか言うがこの候補者は何もナイ。元某省庁の局長さんというだけ。ある意味の天下りだ。落下傘候補そのもの。
地盤は高校時代に神戸にいたということのみ。看板は局長といっても無名。金庫に至っては全くゼロ!
そして人物だが、これも風采の上がらないショボイおっさん。
ホンマに高級官僚か? こんなんが国会議員になるなんてやってられん!
信じられない話二つ。風采以前に服装がヨレヨレのスーツ、ネクタイも安物で見られない。最初にしたことがスーツの新調だったのには唖然とする。また初めて本店に彼が挨拶に来た時、握手を求められた本店の女子社員が手を引込めかけたとか!(仕事と思ってイヤイヤ握手したらしいが)
選挙の組織・体制作りが始まった。
本社から責任者が任命され神戸に着任。最終的に彼が警察に逮捕されるという可哀そうな目にあう。
取りあえずは今までに培った神戸でのダイエーの地盤を使って後援会つくり、それは比較的簡単だったが、会合で彼に時下に会うと、蔭では「アレで大丈夫か?」と言われたりもした。
選挙が始まった。選挙は公職選挙法という法律で縛られているが同法の細かいところまではしらない。危険極まりない話だ。ギリギリの線まではお目こぼしがあるらしいが、結果的には警察にお世話になった。
警察も全候補者を取り締まるのではなく、方針を決めて重点捜査をするらしい。
その捜査候補に上がっているとは誰も知らなかった。後から考えると、ダイエーが後援しているらしい候補者で選挙違反で挙げるには格好のターゲットだったのだ。一罰百戒!
その手法が巧妙、選挙事務所近くに張り込みの警官がいつもいた。また事務所で働くパートの女性を脅して(逮捕するかも?)情報提供者にしたて、夜中にゴミを回収して捨てた書類から弁当の中身まで調べていたらしい。だから事務所内の情報はバレバレ!最終的には選挙責任者が逮捕されるハメになった。
彼が偉かった(?)のは何も喋らなかったこと。
つまりは会社に捜査の手が伸びることはなかった。次々と容疑を重ねられ2ヶ月余り留置場暮らし、我々も辛かった。二度と選挙支援なんてゴメンだ!
しかし最終結果は民主主義の勝利。
いかに高級官僚といってもショボイおっさんでは当選しないのだ!
しかしまさか選挙にまで首を突っ込むとは思わなかった。
ある年の国会議員選挙、ある官僚OBが神戸の選挙区から出馬するので支援することになった。自民党の某超大物からの依頼で社長も断り切れなかったようである。
(後に刑事事件となるので注意して記述する。)
でも結論から言うと「ヒドイ」ものだった。
選挙は地盤・看板・金庫番とか言うがこの候補者は何もナイ。元某省庁の局長さんというだけ。ある意味の天下りだ。落下傘候補そのもの。
地盤は高校時代に神戸にいたということのみ。看板は局長といっても無名。金庫に至っては全くゼロ!
そして人物だが、これも風采の上がらないショボイおっさん。
ホンマに高級官僚か? こんなんが国会議員になるなんてやってられん!
信じられない話二つ。風采以前に服装がヨレヨレのスーツ、ネクタイも安物で見られない。最初にしたことがスーツの新調だったのには唖然とする。また初めて本店に彼が挨拶に来た時、握手を求められた本店の女子社員が手を引込めかけたとか!(仕事と思ってイヤイヤ握手したらしいが)
選挙の組織・体制作りが始まった。
本社から責任者が任命され神戸に着任。最終的に彼が警察に逮捕されるという可哀そうな目にあう。
取りあえずは今までに培った神戸でのダイエーの地盤を使って後援会つくり、それは比較的簡単だったが、会合で彼に時下に会うと、蔭では「アレで大丈夫か?」と言われたりもした。
選挙が始まった。選挙は公職選挙法という法律で縛られているが同法の細かいところまではしらない。危険極まりない話だ。ギリギリの線まではお目こぼしがあるらしいが、結果的には警察にお世話になった。
警察も全候補者を取り締まるのではなく、方針を決めて重点捜査をするらしい。
その捜査候補に上がっているとは誰も知らなかった。後から考えると、ダイエーが後援しているらしい候補者で選挙違反で挙げるには格好のターゲットだったのだ。一罰百戒!
その手法が巧妙、選挙事務所近くに張り込みの警官がいつもいた。また事務所で働くパートの女性を脅して(逮捕するかも?)情報提供者にしたて、夜中にゴミを回収して捨てた書類から弁当の中身まで調べていたらしい。だから事務所内の情報はバレバレ!最終的には選挙責任者が逮捕されるハメになった。
彼が偉かった(?)のは何も喋らなかったこと。
つまりは会社に捜査の手が伸びることはなかった。次々と容疑を重ねられ2ヶ月余り留置場暮らし、我々も辛かった。二度と選挙支援なんてゴメンだ!
しかし最終結果は民主主義の勝利。
いかに高級官僚といってもショボイおっさんでは当選しないのだ!
その後のダイエー
1996年2月、阪神淡路大震災1年後26年余り勤めたダイエーを辞めた。
辞めさせられた型ではあるが、会社に対して何の感情もない。そしてその後のダイエーについても何の関心もない。ダイエー時代の話は過去のことになりきっている。
その後ダイエーは震災でガタガタになったと言うかメッキが剥げた型で倒産した。
正確には中内 功氏が作ったダイエーグループという巨大な個人商店は崩壊した。
実際には会社再生法を申請し減資して存続している。
今も店舗はダイエーの名前で営業しているが、個人的にはアレはダイエーではないと思っている。
その後いろいろと批判はあるが、個人的に私は中内社長の作った個人商店の従業員であったことを誇りにさえ思っている。
実力もないのに大きな仕事をさせて頂き、オモロイ人生であったと感謝さえしている。しかもかなりの高給で! 批判する人に言いたい「その批判、在任中に何故しなかったの?」と。
ダイエーが亡くなったのは震災後の金融危機の為と思っている。
金融再編のアオリで借金が多すぎるという理由で潰された。今まで一度も返済が届こうったことも担保不足もなかったのに。
小泉・竹中に潰された。
ダイエーの財務の大方針はメインバンクを作らず数行並列に扱っていたこと。
銀行に口出しさせない経営方針を貫いていた。思いもかけずそれが取引銀行の合併で崩れた。つまりはメインの東海銀行と三和銀行が合併してUFJ銀行になり、融資のバランスが崩れたのだ。合併した銀行のダイエー取引額が異常に大きくなり、しかも不良債権扱いされたから。
そしてグループといった中途半端な概念も邪魔になった。
法的には企業グループの概念はない。資本構成何%以上がグループなのか? 連結対象がグループ会社なのか?
ダイエーでは中内社長に関連した企業をグループと呼んでいたので特にややこしい。しかもそれを知ってか知らずか銀行もその中内商店に融資していた。全くダイエーと資本関係のない中内社長が作った個人会社もグループ扱いしていた。それを合わせると借金は膨大な額になる。
顕著な例がホークス関連の事業。球団・球場・ホテル等で1500億位の融資を受けていたが、アレは実は個人企業。中内社長の次男が社長を務める会社。そして30年融資でも恐らく融資返済には?がつく。貸す時にわかっていて貸したのに急に返せという。銀行の身勝手、実際は黄色信号のついた融資だからだ。
そんなこんなで痛いところを突かれて中内社長は辞任しグループは分解。ダイエーは再生機構入りして減資して再出発。
そしてそれまでに強烈なリストラがあった。
グループ企業の売却・退職勧奨(指名解雇)給料カット(最終的に50%減)去るも地獄、残るも地獄の状況。
しかし一般論としては会社がリストラになっても絶対に辞めるべきではなく会社にシガミツクのがBestだと思う。
個人的にあと1~2年いて辞めれば退職金の増額等があったが、再就職先が即見つかり待遇が全く同じというのは全くラッキーだったと言える。
かくして中内氏が一代で築いたスーパー王国は崩壊した。
しかし、プライドを持って言える。
我々が日本の高度成長を支えたのだと。
辞めさせられた型ではあるが、会社に対して何の感情もない。そしてその後のダイエーについても何の関心もない。ダイエー時代の話は過去のことになりきっている。
その後ダイエーは震災でガタガタになったと言うかメッキが剥げた型で倒産した。
正確には中内 功氏が作ったダイエーグループという巨大な個人商店は崩壊した。
実際には会社再生法を申請し減資して存続している。
今も店舗はダイエーの名前で営業しているが、個人的にはアレはダイエーではないと思っている。
その後いろいろと批判はあるが、個人的に私は中内社長の作った個人商店の従業員であったことを誇りにさえ思っている。
実力もないのに大きな仕事をさせて頂き、オモロイ人生であったと感謝さえしている。しかもかなりの高給で! 批判する人に言いたい「その批判、在任中に何故しなかったの?」と。
ダイエーが亡くなったのは震災後の金融危機の為と思っている。
金融再編のアオリで借金が多すぎるという理由で潰された。今まで一度も返済が届こうったことも担保不足もなかったのに。
小泉・竹中に潰された。
ダイエーの財務の大方針はメインバンクを作らず数行並列に扱っていたこと。
銀行に口出しさせない経営方針を貫いていた。思いもかけずそれが取引銀行の合併で崩れた。つまりはメインの東海銀行と三和銀行が合併してUFJ銀行になり、融資のバランスが崩れたのだ。合併した銀行のダイエー取引額が異常に大きくなり、しかも不良債権扱いされたから。
そしてグループといった中途半端な概念も邪魔になった。
法的には企業グループの概念はない。資本構成何%以上がグループなのか? 連結対象がグループ会社なのか?
ダイエーでは中内社長に関連した企業をグループと呼んでいたので特にややこしい。しかもそれを知ってか知らずか銀行もその中内商店に融資していた。全くダイエーと資本関係のない中内社長が作った個人会社もグループ扱いしていた。それを合わせると借金は膨大な額になる。
顕著な例がホークス関連の事業。球団・球場・ホテル等で1500億位の融資を受けていたが、アレは実は個人企業。中内社長の次男が社長を務める会社。そして30年融資でも恐らく融資返済には?がつく。貸す時にわかっていて貸したのに急に返せという。銀行の身勝手、実際は黄色信号のついた融資だからだ。
そんなこんなで痛いところを突かれて中内社長は辞任しグループは分解。ダイエーは再生機構入りして減資して再出発。
そしてそれまでに強烈なリストラがあった。
グループ企業の売却・退職勧奨(指名解雇)給料カット(最終的に50%減)去るも地獄、残るも地獄の状況。
しかし一般論としては会社がリストラになっても絶対に辞めるべきではなく会社にシガミツクのがBestだと思う。
個人的にあと1~2年いて辞めれば退職金の増額等があったが、再就職先が即見つかり待遇が全く同じというのは全くラッキーだったと言える。
かくして中内氏が一代で築いたスーパー王国は崩壊した。
しかし、プライドを持って言える。
我々が日本の高度成長を支えたのだと。
2011年11月22日火曜日
昔のダイエーの現場 ②
地区長のスタッフをしていた80年代のこと。
コントローラーという地区の計数管理担当をしていた。
地区長には2名のスタッフ、営業スタッフとコントローラーがついた。他に商品部所属の売場作りを指導するスーパーバイザー(SV)が部門別に地区にはいた。営業スタッフはいわゆるチラシ制作や催事・集客イベント企画等の販促を担当していた。
そして私のようなコントローラーは地区長に売上・経費・利益を管理するための計数担当ということになっていたが、決まった業務は特になく地区別にしていることはバラバラ、地区長次第だった。
上司である私の地区長は私に何も指示しなかった(出来なかった?)ので自分で仕事をすることが出来て自由だった。上司の地区長は創業期からのベテラン店長経験者、下世話に言えば「コマシな店長のお古」だった。技術も学歴も無く経験だけで仕事をしていた。会社はどんどんシステマライズされていく。横文字も多い。彼らにはそれについていく能力もやる気もなかった。 本部からのチョットややこしい指示文書は翻訳してあげないと解らない。そんなこともコントローラーの仕事だった。
地区長は担当地区の店舗を巡回し店舗指導するのが仕事だと思われていたが本部は将来的に店・地区の利益管理をさせようとしていた。売上至上主義から利益重視主義への転換、しかし彼らにはドダイ無理な話。売上を上げれば何とかなるといった経験主義。店巡回して売り場に売れ筋が並んでいるか否かをチェックするくらいしか出来ない。後は店長の愚痴を聞くくらいか?
そんなある日、地区長が店巡回に同行しろと言う。
つまりは車通勤していた私に車で店へ連れて行けというコト。そこに何故か隣の地区の地区長もついてきた。3名で店へ向かう、店の近くになるとある駐車場へ車を入れさせられた。そこはパチンコ屋の駐車場、理由はそこなら駐車料金がパチンコをすれば無料だから。だからか「チョット寄って行こう」という。なんとパチンコ屋で1時間くらい遊んだ。午前中はそれで潰れてしまった。でも上司の指示だからシャーナイ???
そして食事をしてやっと店へ。適当に店長と面談、売場にも行かない。これが仕事か???
勿論このようなことばかりではなかったが、酷いものだったことは事実。
これで売上1兆円達成!
古き良き時代ではあった。
コントローラーという地区の計数管理担当をしていた。
地区長には2名のスタッフ、営業スタッフとコントローラーがついた。他に商品部所属の売場作りを指導するスーパーバイザー(SV)が部門別に地区にはいた。営業スタッフはいわゆるチラシ制作や催事・集客イベント企画等の販促を担当していた。
そして私のようなコントローラーは地区長に売上・経費・利益を管理するための計数担当ということになっていたが、決まった業務は特になく地区別にしていることはバラバラ、地区長次第だった。
上司である私の地区長は私に何も指示しなかった(出来なかった?)ので自分で仕事をすることが出来て自由だった。上司の地区長は創業期からのベテラン店長経験者、下世話に言えば「コマシな店長のお古」だった。技術も学歴も無く経験だけで仕事をしていた。会社はどんどんシステマライズされていく。横文字も多い。彼らにはそれについていく能力もやる気もなかった。 本部からのチョットややこしい指示文書は翻訳してあげないと解らない。そんなこともコントローラーの仕事だった。
地区長は担当地区の店舗を巡回し店舗指導するのが仕事だと思われていたが本部は将来的に店・地区の利益管理をさせようとしていた。売上至上主義から利益重視主義への転換、しかし彼らにはドダイ無理な話。売上を上げれば何とかなるといった経験主義。店巡回して売り場に売れ筋が並んでいるか否かをチェックするくらいしか出来ない。後は店長の愚痴を聞くくらいか?
そんなある日、地区長が店巡回に同行しろと言う。
つまりは車通勤していた私に車で店へ連れて行けというコト。そこに何故か隣の地区の地区長もついてきた。3名で店へ向かう、店の近くになるとある駐車場へ車を入れさせられた。そこはパチンコ屋の駐車場、理由はそこなら駐車料金がパチンコをすれば無料だから。だからか「チョット寄って行こう」という。なんとパチンコ屋で1時間くらい遊んだ。午前中はそれで潰れてしまった。でも上司の指示だからシャーナイ???
そして食事をしてやっと店へ。適当に店長と面談、売場にも行かない。これが仕事か???
勿論このようなことばかりではなかったが、酷いものだったことは事実。
これで売上1兆円達成!
古き良き時代ではあった。
2011年11月21日月曜日
昔のダイエーの現場 ①
今から思えばアンナンでよくやっていたと思う。
時代は遡り70年代、私がダイエーの売場主任をしていた頃の話。
高度成長で行け行けドンドンの時代。今では信じられないが極端な人手不足。
学歴はないし、手に技術もない、たいした経験もないが「ダイエーやったら採ってくれるかも?」って言う感じの人が多く採用されていた。そして終身雇用が当たり前で、一度採用したらクビには出来ない。
部下で一番酷かったのは計算が出来ない人がいた。当時は伝票が手書きで返品する場合は自分で書かないといけないがこれが出来ない。これには参った!そこまではいかないまでも、よくサボル奴、直ぐに女の子に手をだすヤツ、女子社員も男ばかり追いかけている娘etc.色々いた。
そんな中で仕事をしなければならない。
究極の改善策がある。他店へ転勤させるのだ。
まずは人事に「彼は優秀だ」と常に売り込んでおき、欠員の情報があると推薦し異動させる。新店が出来る時などがチャンス。結果的に新店は不要人材のハキダメのようになったりしていた。自店第一、他店のことなどお構いなし。そうして少しでも出来る人材を集めて仕事をしたものだ。
私の入社したのが71年、創業が63年だからまだ8年の若い企業。
少しコマシだと即昇進できた。当時の店長クラスはそんな人が多い。どこかに欠点をもっている。関心するのはそんな人材を上手く使っていた中内社長、人使いの巧さは天下一品だ。中堅以上の管理職は「社長はオレのことを・・・」と思っている。忠誠心は強い。これで当時、三越を抜いて流通業日本一になったのだからスゴイの一語に尽きる。
古き良き時代ではあった。
時代は遡り70年代、私がダイエーの売場主任をしていた頃の話。
高度成長で行け行けドンドンの時代。今では信じられないが極端な人手不足。
学歴はないし、手に技術もない、たいした経験もないが「ダイエーやったら採ってくれるかも?」って言う感じの人が多く採用されていた。そして終身雇用が当たり前で、一度採用したらクビには出来ない。
部下で一番酷かったのは計算が出来ない人がいた。当時は伝票が手書きで返品する場合は自分で書かないといけないがこれが出来ない。これには参った!そこまではいかないまでも、よくサボル奴、直ぐに女の子に手をだすヤツ、女子社員も男ばかり追いかけている娘etc.色々いた。
そんな中で仕事をしなければならない。
究極の改善策がある。他店へ転勤させるのだ。
まずは人事に「彼は優秀だ」と常に売り込んでおき、欠員の情報があると推薦し異動させる。新店が出来る時などがチャンス。結果的に新店は不要人材のハキダメのようになったりしていた。自店第一、他店のことなどお構いなし。そうして少しでも出来る人材を集めて仕事をしたものだ。
私の入社したのが71年、創業が63年だからまだ8年の若い企業。
少しコマシだと即昇進できた。当時の店長クラスはそんな人が多い。どこかに欠点をもっている。関心するのはそんな人材を上手く使っていた中内社長、人使いの巧さは天下一品だ。中堅以上の管理職は「社長はオレのことを・・・」と思っている。忠誠心は強い。これで当時、三越を抜いて流通業日本一になったのだからスゴイの一語に尽きる。
古き良き時代ではあった。
2011年11月18日金曜日
福岡ダイエーホークス
少しダイエー時代にPlay backする。
福岡プロジェクトの当事者ではないが、中途半端な立場で首を突っ込むことになっていた。
しかし福岡のプロジェクトが具体的に何であるかは知らなかった。
当時の福岡市長が神戸の本店に何度か来られた。大量の福岡銘菓「ひよこ」をお土産に。ちなみに1箱60個入りを最低3箱は持って来られた。1箱は社長に後は女子社員にと気のきいた市長さんだった。でも10人で120個は多すぎる。
社長との面談場所としては本店事務所の社長室は一番よい。
まず人の出入りが少ない。神戸市の貸しビルの1フロアなので不特定多数が出入りするので誰が来たかが判らない。マスコミもノーマーク。
福岡市長は野球チームの誘致と福岡市が開発した埋立地に球場を中心とした施設を誘致しようと必死だったのだ。
福岡市民は西鉄が福岡を去って以来、球団を切望していた。これには全ての政党も一致団結していたようで、その後の市議会での決議をみてもわかる。(因みに当時の市長は社会党市長だった。)
そして中内社長自身も球団を持ちたがっていた。
Tigersファンだと言われていたがそれは疑問? 野球もあまり知らない。
アメリカの名を遂げた人は球団オーナーをしているというので自分もが本音か? ちなみに当時の球界の大物、巨人の渡辺氏・西武の堤氏とは親交があり、いずれはといった話は進んでいたようだ。
とに角、福岡のプロジェクトは進んでいた。
そこへ南海ホークスの身売り話が三和銀行から飛び込んできた。そして即食いついた。そして球団の責任者に前の本店責任者のU氏が指名された。以来、U氏は本店の仕事はそっちのけ、またスタッフが決まるまで私に部下ということで手伝わされたのだ。そのことは後のちプラスにはなったが。つまりは球団の神戸での窓口業務。捌きの仕事。
「ダイエーが球団を」のニュースが流れると関係者のダイエー詣でが始まった。
福岡の話はシークレットなので、神戸市は是非本拠地を神戸にと言って来るし、アシックスや美津濃は是非ユニホームや用具をと言って来る。何も決まっていないとお断りするのも大変だった。
ダイエー球団の後援会まで神戸に出来る始末。
結果的には福岡へ。福岡の巨大プロジェクトが発表されて又大変。
今度は神戸のダイエーが何故福岡なのかといったクレーム。福岡市との密約がまだ公表されておらずこの問題は裁きかねた。
そのうち福岡市議会は全会一致で誘致賛成を決議。それには球場用地の売却(価格も含めて)決議も入っていた。大手を振って福岡へ行ける。
そうして福岡ダイエーホークスが生まれた。
ダイエーにとって球団経営は二の次、開発用地の合法的安値取得が目的であったように思う。
福岡プロジェクトの当事者ではないが、中途半端な立場で首を突っ込むことになっていた。
しかし福岡のプロジェクトが具体的に何であるかは知らなかった。
当時の福岡市長が神戸の本店に何度か来られた。大量の福岡銘菓「ひよこ」をお土産に。ちなみに1箱60個入りを最低3箱は持って来られた。1箱は社長に後は女子社員にと気のきいた市長さんだった。でも10人で120個は多すぎる。
社長との面談場所としては本店事務所の社長室は一番よい。
まず人の出入りが少ない。神戸市の貸しビルの1フロアなので不特定多数が出入りするので誰が来たかが判らない。マスコミもノーマーク。
福岡市長は野球チームの誘致と福岡市が開発した埋立地に球場を中心とした施設を誘致しようと必死だったのだ。
福岡市民は西鉄が福岡を去って以来、球団を切望していた。これには全ての政党も一致団結していたようで、その後の市議会での決議をみてもわかる。(因みに当時の市長は社会党市長だった。)
そして中内社長自身も球団を持ちたがっていた。
Tigersファンだと言われていたがそれは疑問? 野球もあまり知らない。
アメリカの名を遂げた人は球団オーナーをしているというので自分もが本音か? ちなみに当時の球界の大物、巨人の渡辺氏・西武の堤氏とは親交があり、いずれはといった話は進んでいたようだ。
とに角、福岡のプロジェクトは進んでいた。
そこへ南海ホークスの身売り話が三和銀行から飛び込んできた。そして即食いついた。そして球団の責任者に前の本店責任者のU氏が指名された。以来、U氏は本店の仕事はそっちのけ、またスタッフが決まるまで私に部下ということで手伝わされたのだ。そのことは後のちプラスにはなったが。つまりは球団の神戸での窓口業務。捌きの仕事。
「ダイエーが球団を」のニュースが流れると関係者のダイエー詣でが始まった。
福岡の話はシークレットなので、神戸市は是非本拠地を神戸にと言って来るし、アシックスや美津濃は是非ユニホームや用具をと言って来る。何も決まっていないとお断りするのも大変だった。
ダイエー球団の後援会まで神戸に出来る始末。
結果的には福岡へ。福岡の巨大プロジェクトが発表されて又大変。
今度は神戸のダイエーが何故福岡なのかといったクレーム。福岡市との密約がまだ公表されておらずこの問題は裁きかねた。
そのうち福岡市議会は全会一致で誘致賛成を決議。それには球場用地の売却(価格も含めて)決議も入っていた。大手を振って福岡へ行ける。
そうして福岡ダイエーホークスが生まれた。
ダイエーにとって球団経営は二の次、開発用地の合法的安値取得が目的であったように思う。
2011年11月17日木曜日
株式会社 イチケン
株式会社 イチケン。
ダイエーグループのゼネコン。東証一部上場企業。売上高1000億円超。従業員1000名。本社は神戸。
昔は第一建設工業といった大阪の住宅建設がメインの会社、ダイエーが買収してグループの建設(主に内装)を担当する会社にし、通称のイチケンを社名に変えた。
ダイエーの店舗建設には必ずと言っていいほど入っている。大手ゼネコンが店舗を作って内装はイチケンというスタイルと店舗の改装工事がメイン。だからダイエーが元気な限り業績は安定、配当もキッチリしている。
通常、社長はダイエーからでていたが、震災後からダイエー社長の娘婿のA氏が社長に!
業績は安定していたし落下傘社長だからそれなりにしていれば十分であったハズ。しかし彼は自前のスタッフを社外から呼んで取り巻きを作くろうとしていた。私の立場は表向きA社長が採用した彼のスタッフ。しかし、見方にもよるが、中内社長に近い神戸のTさんが推薦した私は彼の行動をチェックしオヤジさんに報告(したことはないが)する「隠密」(?)かも、それをウススウ気づいているA社長は私を完全には信じない。なのに一般社員から私はA社長の隠密と思われても仕方がない。なんと微妙な関係。
案の定、普段は東京にいる社長は「神戸の状況を報告しろ」との指示。
神戸の状況とは疑心暗鬼な彼が好まない役員や管理職に不正がないかのこと。業者との癒着、横領等を調べて欲しいらしいが、中々難しい仕事。
まぁ適当にやるかというスタンス。
普段は決まった仕事がないので営業のお手伝い。
そうすることによって色々な情報を入手したし注文もとった。在籍6年で20億の受注はマズマズの成績だ。 それよりこの営業活動は社内情報収集に役立った。
ビックリしたのは交際費。ダイエーは超ドケチな会社で一般的に交際費はない。その感覚で見ていて驚いた。イチケンでは今年入った新入社員が10万円も仮払いしていく。聞くとお客さんの接待だという。それも真実は解らない。社員同士で飲みに行ってもだれもチェックしない。皆がそうしているので上司もチェックしない。それで儲かっているのだからエー会社や!一般的に交際費とはそうしたものか! 特にゼネコンはハデなのだ。
ちなみに、私の交際費の予算はいくらかと聞いてびっくり、予算はナイという。突き詰めてやっとわかった。組織上所属が社長と同じになっているので社長に交際費予算がないように私にもナイという。
つまりは青天井なのだ。内緒だが、請求書を回すと幾らでもOKだった。1本20万円もするワインをあける社長と同じなのだから多少の交際費はOKなのだ。これはラッキー!調子に乗って給料以上の交際費を使ってしまった月もあったしタクシーチケットも1冊単位で貰えるので乗り放題。飲みすぎて午前様もOK。立場上、出勤時間もエー加減なので、午前様の翌朝は昼ごろ出勤したりもした。
人間、このようになってはダメ人間になる。それ以上に身体がもたない。そこに気づいた時には遅かった。
ダイエーグループのゼネコン。東証一部上場企業。売上高1000億円超。従業員1000名。本社は神戸。
昔は第一建設工業といった大阪の住宅建設がメインの会社、ダイエーが買収してグループの建設(主に内装)を担当する会社にし、通称のイチケンを社名に変えた。
ダイエーの店舗建設には必ずと言っていいほど入っている。大手ゼネコンが店舗を作って内装はイチケンというスタイルと店舗の改装工事がメイン。だからダイエーが元気な限り業績は安定、配当もキッチリしている。
通常、社長はダイエーからでていたが、震災後からダイエー社長の娘婿のA氏が社長に!
業績は安定していたし落下傘社長だからそれなりにしていれば十分であったハズ。しかし彼は自前のスタッフを社外から呼んで取り巻きを作くろうとしていた。私の立場は表向きA社長が採用した彼のスタッフ。しかし、見方にもよるが、中内社長に近い神戸のTさんが推薦した私は彼の行動をチェックしオヤジさんに報告(したことはないが)する「隠密」(?)かも、それをウススウ気づいているA社長は私を完全には信じない。なのに一般社員から私はA社長の隠密と思われても仕方がない。なんと微妙な関係。
案の定、普段は東京にいる社長は「神戸の状況を報告しろ」との指示。
神戸の状況とは疑心暗鬼な彼が好まない役員や管理職に不正がないかのこと。業者との癒着、横領等を調べて欲しいらしいが、中々難しい仕事。
まぁ適当にやるかというスタンス。
普段は決まった仕事がないので営業のお手伝い。
そうすることによって色々な情報を入手したし注文もとった。在籍6年で20億の受注はマズマズの成績だ。 それよりこの営業活動は社内情報収集に役立った。
ビックリしたのは交際費。ダイエーは超ドケチな会社で一般的に交際費はない。その感覚で見ていて驚いた。イチケンでは今年入った新入社員が10万円も仮払いしていく。聞くとお客さんの接待だという。それも真実は解らない。社員同士で飲みに行ってもだれもチェックしない。皆がそうしているので上司もチェックしない。それで儲かっているのだからエー会社や!一般的に交際費とはそうしたものか! 特にゼネコンはハデなのだ。
ちなみに、私の交際費の予算はいくらかと聞いてびっくり、予算はナイという。突き詰めてやっとわかった。組織上所属が社長と同じになっているので社長に交際費予算がないように私にもナイという。
つまりは青天井なのだ。内緒だが、請求書を回すと幾らでもOKだった。1本20万円もするワインをあける社長と同じなのだから多少の交際費はOKなのだ。これはラッキー!調子に乗って給料以上の交際費を使ってしまった月もあったしタクシーチケットも1冊単位で貰えるので乗り放題。飲みすぎて午前様もOK。立場上、出勤時間もエー加減なので、午前様の翌朝は昼ごろ出勤したりもした。
人間、このようになってはダメ人間になる。それ以上に身体がもたない。そこに気づいた時には遅かった。
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