2011年11月17日木曜日

株式会社 イチケン

株式会社 イチケン。
ダイエーグループのゼネコン。東証一部上場企業。売上高1000億円超。従業員1000名。本社は神戸。
昔は第一建設工業といった大阪の住宅建設がメインの会社、ダイエーが買収してグループの建設(主に内装)を担当する会社にし、通称のイチケンを社名に変えた。

ダイエーの店舗建設には必ずと言っていいほど入っている。大手ゼネコンが店舗を作って内装はイチケンというスタイルと店舗の改装工事がメイン。だからダイエーが元気な限り業績は安定、配当もキッチリしている。
通常、社長はダイエーからでていたが、震災後からダイエー社長の娘婿のA氏が社長に! 

業績は安定していたし落下傘社長だからそれなりにしていれば十分であったハズ。しかし彼は自前のスタッフを社外から呼んで取り巻きを作くろうとしていた。私の立場は表向きA社長が採用した彼のスタッフ。しかし、見方にもよるが、中内社長に近い神戸のTさんが推薦した私は彼の行動をチェックしオヤジさんに報告(したことはないが)する「隠密」(?)かも、それをウススウ気づいているA社長は私を完全には信じない。なのに一般社員から私はA社長の隠密と思われても仕方がない。なんと微妙な関係。

案の定、普段は東京にいる社長は「神戸の状況を報告しろ」との指示。
神戸の状況とは疑心暗鬼な彼が好まない役員や管理職に不正がないかのこと。業者との癒着、横領等を調べて欲しいらしいが、中々難しい仕事。
まぁ適当にやるかというスタンス。
普段は決まった仕事がないので営業のお手伝い。
そうすることによって色々な情報を入手したし注文もとった。在籍6年で20億の受注はマズマズの成績だ。 それよりこの営業活動は社内情報収集に役立った。
ビックリしたのは交際費。ダイエーは超ドケチな会社で一般的に交際費はない。その感覚で見ていて驚いた。イチケンでは今年入った新入社員が10万円も仮払いしていく。聞くとお客さんの接待だという。それも真実は解らない。社員同士で飲みに行ってもだれもチェックしない。皆がそうしているので上司もチェックしない。それで儲かっているのだからエー会社や!一般的に交際費とはそうしたものか! 特にゼネコンはハデなのだ。

ちなみに、私の交際費の予算はいくらかと聞いてびっくり、予算はナイという。突き詰めてやっとわかった。組織上所属が社長と同じになっているので社長に交際費予算がないように私にもナイという。
つまりは青天井なのだ。内緒だが、請求書を回すと幾らでもOKだった。1本20万円もするワインをあける社長と同じなのだから多少の交際費はOKなのだ。これはラッキー!調子に乗って給料以上の交際費を使ってしまった月もあったしタクシーチケットも1冊単位で貰えるので乗り放題。飲みすぎて午前様もOK。立場上、出勤時間もエー加減なので、午前様の翌朝は昼ごろ出勤したりもした。
人間、このようになってはダメ人間になる。それ以上に身体がもたない。そこに気づいた時には遅かった。

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