2011年11月22日火曜日

昔のダイエーの現場 ②

地区長のスタッフをしていた80年代のこと。
コントローラーという地区の計数管理担当をしていた。
地区長には2名のスタッフ、営業スタッフとコントローラーがついた。他に商品部所属の売場作りを指導するスーパーバイザー(SV)が部門別に地区にはいた。営業スタッフはいわゆるチラシ制作や催事・集客イベント企画等の販促を担当していた。

そして私のようなコントローラーは地区長に売上・経費・利益を管理するための計数担当ということになっていたが、決まった業務は特になく地区別にしていることはバラバラ、地区長次第だった。
上司である私の地区長は私に何も指示しなかった(出来なかった?)ので自分で仕事をすることが出来て自由だった。上司の地区長は創業期からのベテラン店長経験者、下世話に言えば「コマシな店長のお古」だった。技術も学歴も無く経験だけで仕事をしていた。会社はどんどんシステマライズされていく。横文字も多い。彼らにはそれについていく能力もやる気もなかった。 本部からのチョットややこしい指示文書は翻訳してあげないと解らない。そんなこともコントローラーの仕事だった。
地区長は担当地区の店舗を巡回し店舗指導するのが仕事だと思われていたが本部は将来的に店・地区の利益管理をさせようとしていた。売上至上主義から利益重視主義への転換、しかし彼らにはドダイ無理な話。売上を上げれば何とかなるといった経験主義。店巡回して売り場に売れ筋が並んでいるか否かをチェックするくらいしか出来ない。後は店長の愚痴を聞くくらいか?
そんなある日、地区長が店巡回に同行しろと言う。
つまりは車通勤していた私に車で店へ連れて行けというコト。そこに何故か隣の地区の地区長もついてきた。3名で店へ向かう、店の近くになるとある駐車場へ車を入れさせられた。そこはパチンコ屋の駐車場、理由はそこなら駐車料金がパチンコをすれば無料だから。だからか「チョット寄って行こう」という。なんとパチンコ屋で1時間くらい遊んだ。午前中はそれで潰れてしまった。でも上司の指示だからシャーナイ??? 
そして食事をしてやっと店へ。適当に店長と面談、売場にも行かない。これが仕事か???
勿論このようなことばかりではなかったが、酷いものだったことは事実。
これで売上1兆円達成! 
古き良き時代ではあった。

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