2011年11月23日水曜日

国会議員選挙

神戸のことは何でも対応するのが本店の存在価値。
しかしまさか選挙にまで首を突っ込むとは思わなかった。
ある年の国会議員選挙、ある官僚OBが神戸の選挙区から出馬するので支援することになった。自民党の某超大物からの依頼で社長も断り切れなかったようである。
(後に刑事事件となるので注意して記述する。)
でも結論から言うと「ヒドイ」ものだった。
選挙は地盤・看板・金庫番とか言うがこの候補者は何もナイ。元某省庁の局長さんというだけ。ある意味の天下りだ。落下傘候補そのもの。
地盤は高校時代に神戸にいたということのみ。看板は局長といっても無名。金庫に至っては全くゼロ!
そして人物だが、これも風采の上がらないショボイおっさん。
ホンマに高級官僚か? こんなんが国会議員になるなんてやってられん!
信じられない話二つ。風采以前に服装がヨレヨレのスーツ、ネクタイも安物で見られない。最初にしたことがスーツの新調だったのには唖然とする。また初めて本店に彼が挨拶に来た時、握手を求められた本店の女子社員が手を引込めかけたとか!(仕事と思ってイヤイヤ握手したらしいが)

選挙の組織・体制作りが始まった。
本社から責任者が任命され神戸に着任。最終的に彼が警察に逮捕されるという可哀そうな目にあう。
取りあえずは今までに培った神戸でのダイエーの地盤を使って後援会つくり、それは比較的簡単だったが、会合で彼に時下に会うと、蔭では「アレで大丈夫か?」と言われたりもした。

選挙が始まった。選挙は公職選挙法という法律で縛られているが同法の細かいところまではしらない。危険極まりない話だ。ギリギリの線まではお目こぼしがあるらしいが、結果的には警察にお世話になった。
警察も全候補者を取り締まるのではなく、方針を決めて重点捜査をするらしい。
その捜査候補に上がっているとは誰も知らなかった。後から考えると、ダイエーが後援しているらしい候補者で選挙違反で挙げるには格好のターゲットだったのだ。一罰百戒!

その手法が巧妙、選挙事務所近くに張り込みの警官がいつもいた。また事務所で働くパートの女性を脅して(逮捕するかも?)情報提供者にしたて、夜中にゴミを回収して捨てた書類から弁当の中身まで調べていたらしい。だから事務所内の情報はバレバレ!最終的には選挙責任者が逮捕されるハメになった。

彼が偉かった(?)のは何も喋らなかったこと。
つまりは会社に捜査の手が伸びることはなかった。次々と容疑を重ねられ2ヶ月余り留置場暮らし、我々も辛かった。二度と選挙支援なんてゴメンだ!
しかし最終結果は民主主義の勝利。
いかに高級官僚といってもショボイおっさんでは当選しないのだ!

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