2011年9月6日火曜日

新入社員アメリカ研修  

 ダイエーでは入社内定者に対してスーパーの本場、アメリカでの研修を実施していた。
と言えば、カッコいいですが、内情は系列の旅行会社の営業。現地の社員にコーディヘネートさせてボロ儲け。

従来、これは新入社員教育担当の仕事であり、ヨロクでもあった。
例年通り企画して上司に持っていくと何故かNG。
旅行会社の営業ではなくて教育見地から見直せとの指示。そしてローコストの為、随行員ナシ、言われることは判るが、どうせーって言うんや!
後述するがこの上司:酒井部長は当時のダイエーでは異質な方でシビアそのもの。
何故実施するのか?実施の可否からの見直し。
まずは過去の参加者のフォロー。アメリカ研修は意義があったか否か?系列外の旅行社の企画内容チェック。費用の再試算。勿論、系列会社との比較。その前にアメリカ流通業の現状確認。何が最新型か? どのスーパーが伸びているか? フードビジネスは?等々。
助かったのはロスに調査・研究専任の調査員がおかれたこと。
彼にコンタクトして情報収集した。しかし、今と違うのはe-mailがある訳でも電話はあるものの高額。勢い手紙のやり取り。時間がかかる。今の時代が羨ましいい。
彼には本当に世話(随行・レクチャーetc.)になった。現地でも彼の自宅・兼オフィスまで伺ったりもした。途中のフリーウエイをポンティアックで都はるみ聞きながら時速100マイルで飛ばしたのは爽快だった。

とにかく、何とか新しい企画書が出来た。
結論から言えば元のプランとほぼ同じ。 1カ月かけたのは何? 
酒井部長曰く「エー勉強になったやろ。これで社長にプレゼンしても恥ずかしくない」 と。
確かにエー勉強になりました。随行員・現地案内人ナシ、それで浮いた経費で事務局の費用をねん出。会社の費用は雑費のみ。また近ツリや日本旅行へウソついてダミー見積もりまで出させたんやから。

結局、24名が応募し3月上旬に実施、団長は人事課長、サブは地域の人事課長・実際の事務局はボク一人のみ、勿論通訳なんかナシ。なんとこの団長さん何もしない全くお客さん、余計に手間がかかる。

ロス、シスコ・ホノルルとツアーは何とか無事に終わったが、帰国したら大変なことになっていた。
帰国し羽田から家へ電話したら「昨日、お父さんが倒れた。即帰って来い」と母。
羽田での1泊が長かった。

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