大変なことが突然起こった。
妻・優子が家出!
彼女は実家が近いこともあり1週間に1回位帰っていた。それを仕事帰りに迎えにいくのが習慣だった。
ある日、優子はいつもと同じように実家へ。そしてボクは迎えに。
夜遅くなっても彼女は帰ると言わない。帰ろうと声をかけると帰らないと言いだした。突然のことでボクには何のことか判らない。だいぶ駄々をこねた後、義父が言った「オマエは嫁にだしたんやからこの家はお前の家じゃない。早く宝塚へ帰れ」そう一喝されて渋々車にのり帰宅。色々聞くと母と上手くいっていないとか?
「エッ?何故?」って寝耳に水。それを気付かなかったボクのミスか?
家に帰ってから母を入れて3人で深夜の家族会議。
お互いの言い分を聞いていても男にとってはたいした話ではない。でも彼女たちにとっては大問題らしい。でも解決策はどこにも見当たらない。息子の立場、夫の立場、どうすれば良いのか?
その夜は時間切れ、持ち越し。
それから、友人や先輩たちの意見を聞き相談した。ポイントは妻・母どちらにつくか?
結論から言うと「絶対に嫁サンにつく」こと。
つまりは、母はどこまでいっても血の繋がった実の母、嫁サンは血のつながりのない他人、でも夫婦は一心同体。実の母とは切っても切れない関係だから放っておいても大丈夫との理屈だ。でも具体的に何をしたら良いのか?苦悩の日が続く。
ところがしばらくして、自然と解決していた。二人が握手して解決ってことでもないし、ボクも何もした覚えがない。どうして解決したのか判らないが、知らない内に二人は仲直りしていたし、以前以上に仲良くなっていた。雨降って地固まるだ!結果よければボクとしてはOK! なんと無責任な夫、エーカゲンナ息子!
それ以降、母はボクのことを彼女に色々はなしたようだ。彼女のボクに対するスタンスも良い方へ変わってきた。
母が教えたコト。
「食べ物の味とかにうるさいけど、放っておけば何でも食べるから気にしないで」右の耳から左の耳へ「ピッツッピピー」と聞き流すこと。
それらよく彼女は「ピッツピピー」と言う。
子供の頃の話とかも聞いていたみたいだ。
母は色々と料理も教えたようで、オフクロの味が完全に引き継がれた。
母の土井流関西料理。これはボクにとって最高の贈り物だ。
そして、彼女は「私は従婦」と言いだした。
主婦は母だからだ。それに従う従婦!
母が倒れて看病が必要になるまで続いたが、いつか彼女は主婦になっていた。
結果オーライの話(これで良かったのか?君子危うきに近寄らず)
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