2011年9月19日月曜日

相続税、2題。

 オヤジが亡くなって1年後、ふと相続のことが気になって市役所へ相談に。
今までふれてはいないが、私には10歳年の離れた兄がいる。

彼は家を飛び出して勘当同然になっているが、法的にはなにもしていない。今、どこにいるかも不明。相続権は彼にもある。で、相続するには彼に会って相談もしなければならない。

取り敢えず、市役所へ。
事情を説明すると市役所の方曰く「何もしなくて結構です」とのこと、家と僅かなお金、小さな会社位は相続税がかからないとか? 安心したのと同時に恥をかいたみたい。 早速、全てを私の名義に。(未だに兄は行方不明)

次に家内の実家の場合。 義父が亡くなって半年くらいたった時、税務署から郵便がきた。

相続についてアンケートに答えろとのこと。相続課税の所帯は国税がすでに把握しているのだ。(固定資産から把握されている模様・金融資産は把握されていない)アンケートとは言え内容は課税資産を調査、ウソは書けない。
世話になっている税理士が相続税を試算してくれた。なんと7500万円も払うことになるとか! 実家は大騒ぎ、どうしよう、どいうしよう!
で、いつものようにお鉢は私に廻ってきた。

早速、知人の会計士に相談。
ややこしかったのはingの土地があったこと。額面通り計算すると前記の相続税になる。 所有の農地が住宅公団の開発事業で宅地化の真っ最中なのだ。その評価で国税と見解の相違があった。
簡単に言うと国税は地目が「市街化地域」なので通常の路線価で評価すると言う。その路線価が17万円/㎡、農地の場合は1千円/㎡。何故「市街化」かと言うとこれも法律で公団は市街地以外は手をつけられないから農地のまま便宜上「市街化地域」に市が変更したとか。勝手なもんや!

だが現況はまだブルトーザが稼働中の土地、固定資産税は農地扱い、評価は農地のままが妥当と言うのが当方の主張。その差はなんと4億円にもなる。相続税で7500万円にもなる。 会計士さんお奔走もあって、結局、国が造成中の土地は完成までは元の地目でと言う法の注釈を発見、農地で評価、それでも評価額1億円余。

実家の相続問題は何とか解決した。

 その時、相続税についてかなり勉強した。
相続税はアバウトな話だが、相続財産の評価額に課税されるのだが、評価額に控除がある。

配偶者が5千万円と1千万円×相続人数の控除。実家の場合、9千万円にもなる。これで殆どが消える。
基本的には、相続税額=(評価額-控除額)×税率-配偶者税額控除。
この配偶者の税額控除も大きい。
相続財産が1億未満なら殆ど相続税はかからない仕組みになっている。1億以上の資産を持っている人ってあまり知らない。金持ち優遇や!


以上が相続税の実態。それを実体験した。有意義な勉強だった。


0 件のコメント: