2011年9月15日木曜日

地区長スタッフ   

 そして、そのうち店舗を管轄する地区長から声がかかった。
地区長にスタッフがつく組織変更があったので地区長スタッフになれと言う。これも始めての仕事、何にことやらわからない内に地区長スタッフ(コントローラ)になっていた。地区長が必要とされる営業数値を管理する仕事だ。

 これも今みたいにPCのない時代、電卓と鉛筆の世界だ。
でもこの仕事を4年程した。地区には商品の部門を担当するスーパーバイザー(SV)が十数名もいた。彼らの管理も担当した。シンドイのは毎週月曜の営業ミーティング用の資料をつくること、日曜の閉店後各店からの報告をまとめて月曜8時のミーティングに備えるのだ。営業数値、売れ筋情報、サクセスetc.を地区としてまとめ本部に報告する。地区と地区長の評価にかかわるレポートだ。 慣れるまでは夜10時、11時までかかったものだ。
  コントローラの仕事は各店の営業成績、店利益のコントロール。
売上至上の経営から利益重視の経営へ各店の店長の視点を変えていく。当時、店長は売上げのみに目が行き、利益は二の次であった。 第一社長自身が「売上は全てを癒す」と言うのだから・・・? 
人件費・営業経費・施設の管理費等店のP/L(損益計算書)項目に関心を持たすようにする。 人事考課も利益重視スタイルに変わりつつあったからその管理手法には各店々長も興味はあった。 しかし、店にはそれを分析する時間がないし手法も知らない、そこで各店別に解りやすい経費のグラフ化や他店比較等の資料を作成し配った。 
当時、会社の最終利益は売上比1.0%を切っていたから、100円儲けるには1万円の売上げが必要で、1万円の売上げは100円の商品100個分だから、経費削減の方が簡単に利益を上げられる。しかし、縮小均衡は許されない会社だからそのへんの匙加減が難しかった。
地道な資料作成と店への提示、比較が好評だった。でもどれだけ利益貢献したかは不明だ。
そして予算編成が最大の仕事。地区に与えられた利益予算から売上げ・経費を逆算し予算化するのだ。 それを各店に配分、店長を納得させるのがキツイ仕事であった。店長にとって予算は直接評価を左右する重要項目、ボーナスが倍近く違ってくるのだから真剣だ。 大声を張り上げて激論は何度もあった。最終的には店長をおだてて予算案を納得させる。これしかなかった。
このコントローラ時代は比較的時間があった。
忙しいようだが勤務時間は比較的自由、店巡回用に車通勤も黙認されていた。特に我々は西宮店に駐在していたので家からも近く楽であった。休みもキッチリとれた。SV連中とよくGolfにも行った。飲みにもショッチュウ行った。思い起こせばダイエー時代の一番ヨイ時代だったと言える。

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