2011年9月8日木曜日

結婚式

 結婚式は家の近くの「陵楓閣」と言う料理旅館であげた。(今は、マンションになっている)
そこは明治の元勲・松方正義侯爵の別荘であったところで、立派な日本庭園があり、その離れが三方お庭で素晴らしい建物があった。オヤジが脳溢血で倒れたままなので家から近くが望ましく、陵楓閣は打ってつけであった。
式・披露宴の前の色々と細かい打合せが必要な時期、西宮店もオープン準備で忙しかった。朝8時から夜は9時頃まで休みなしでオープン準備作業。非常に良い経験だが、シンドイ作業の連続だった。結婚式の準備などしている暇はない。馬鹿な店長はこの忙しい時に結婚するなんてと言う。オイオイ結婚式は人事異動の前、春から決まっていたんだぞ!そのくせ、店長は式には出ると言う。まぁ、直接上司だし招待者にははいってなかったけど入れざるを得なかった。スピーチも!
ホントに式のことは彼女が一人ですべて段取りしてくれた。式の日までボクには休みもないのだからしかたがない。

結婚式は無事終了。
披露宴も届こうりなく終わろうとしていた。その時、事件が起こった。オヤジが宴席で倒れたのだ。最後のセレモニー、両親への花束贈呈の直前。 親戚一同、これは明日は葬式やと思ったとか。
3月に脳溢血で倒れ寝たきりだったのが結婚式と言うことで出席、披露宴では各種アルコールが出る。それを次から次へと飲んでいたのだ。グラスが空になるとボーイさんがすぐに満たしてくれる。又飲み干す。その繰り返し。倒れてアタリマエだ!
参列者への挨拶もソコソコに家に帰る。その頃までにはオヤジの意識は回復していた。たいしたことなさそうだ。でも、予定では即空港へだったがそういう訳にもいかない。旅行は取りやめか、でもオヤジは大丈夫だから行って来いと言う。飛行機の時間は来るし、ギリギリ決断して旅行に出発した。旅行中、心配し続けたことは言うまでも無い。
前途多難な門出だった。

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