2011年7月26日火曜日

オフクロの味   

オフクロの味と言うのが各家庭にあると思う。
わが家にはそれ以外に「味」がある。オヤジが持ち込んだプロの味だ。
鯛メシ、蛸の甘露煮、すき焼きとか酒飲みのオヤジが各料理屋から聞いてきてオフクロに作らせた味だ。ありがたいことにこの味をもママはマスターしてくれた。残念なのは次の代へは引き継ぐ人がいなく途絶えてしまったこと。
オフクロの味は彼女の身についた船場風のものと料理家・土井 勝先生直伝のもの。ほとんどが和風、そこへママの洋風が入って同居時代は料理に文句はなかった。
当時としては当たり前のことだが、正月のおせち料理は1週間位前から準備し、重箱三ツは作っていた。正月はオヤジの会社の社員が年賀(新年会)にやってくるので、その時はオフクロは女子社員を使って20人分位の料理を作っていたのを覚えている。絶頂期の頃の話。
最大の喜びはママがオフクロを全てマスターしそれを越えてくれたこと。
ぼくはラッキーだったが、息子達は不幸かも?

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