2011年12月22日木曜日

定番の仕事

ダイエー本店事務所時代の仕事は色々あったが、定番の仕事だけでもこんなにあった。

民間渉外担当としての業務を整理すると・・・。
神戸商工会議所(神商)関連
商工会議所は日本商工会議所法という法律に基づいた法人。民間企業の集まりではあるが、体制は官公庁型、県や市からの委託事業も多い。
神商の事務局とは常務理事以下担当の部長・課長まで完全にダイエーシンパ、情報は即入手できる体制を作っていた。
神商の業務は殆どが社長の務める副会頭・常議員の代理出席
会議所は会員相互により選ばれる議員によって運営されているが、議員の数は100名を超えるので、日常の意思決定は議員の中から選ばれた20数名の常議員によって運営されている。
神戸では大手(神鋼・川重・川鉄・神戸銀行+当社ダイエー)と地元の有力企業で形成されている。
常議員会で提案され議決されることは毎回多い。重要な案件もあるが、殆ど事務方の手続きレベルの事案ばかり、代理出席者は議決には参加しないのが慣例、しかし意見を求められることもありその時は発言に困った。
この常議員会は毎月第一月曜にあり、社長が出席することは年1回位で通常は代理出席する、大手はだいたいそのスタイルで代理出席の各社担当者の席まで決まっている。
そして会議所には業界毎の部会があり当社は商業関係の小売商業部会に所属。
部会には毎月1回所属する議員の会合がある。これも社長は出ないので代理出席が定番化。昼食を取りながらの和やかな会合だ。
そして年一回の議員総会。殆どが出席して報告するだけ。何故なら重要案件は事前に調整され決まっているからだ。

中内社長を囲む会事務局
不定期だが新年会・納涼会・忘年会・そして研修会・研修会が視察旅行になることもある。だいたい2ヶ月に1回はある。これらは全て事務局業務。
本来、社外の中内シンパの人たちの集まりで会社は関係していないことになっているが、実際は企画・実施・会計まで事務局業務は全てしていた。会費制で年15万円、会員数40名位で年600万円も予算はある。資金は潤沢だし、もしアシが出ても追加会費は即集まる。

神戸日米協会事務局業務
中内が会長を務める任意団体。これも全て事務業務は担当していた。
年一回の総会・米陸軍Bandウエルカムパーティー・神戸まつりパレードへの参加・Golf大会・クリスマスパーティーetc. これも全て事務局として企画・実施・会計を担当。

中内育英会事務長
中内が全額寄付した育英事業目的の財団法人。
基本財産は殆どダイエーの株式なので株価が高騰した時は総資産100億超にもなった。年間事業資金約1億円。殆どが株式配当。なにせ360万株保有の大株主。
一番困ったのは財団法人の事業は単年度制、毎年の収入1億円はその年に使い切ってしまわないといけない。予算残を出すと県から指導が入る。しかし理事長たる中内への決算報告では予算残=剰余金を出さないといけない。剰余金=利益の感覚が理事長にはあるから説明に困った。理事長は決算書の剰余金欄を一番に見て「ヨシ」と赤マルをつける。その剰余金が数千万円になった時、県から指摘されたので新規事業用の積立と逃げたが・・・。
育英会の業務は定番化されていて、四半期ごとの奨学金授与・年一回の理事会・そして育英事業etc.

その他加盟団体のフォロー
会社が加盟する神戸関連の団体のフォロー、これがこまごまと多数ある。
商業関係の商店街連合会・市場連合会に始まり、神戸ファッション協会や地元ポートアイランドとの付合い。
そして神戸空港建設促進協議会や神戸レジャーワールド協議会等への参加等々。
ざっと見ただけでもこれだけある。

良くやっていたと思う。

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