2011年12月15日木曜日

Sun-TV

神戸の地方テレビ局「Sun-TV」が労働争議でゴタゴタしていた時、何故かダイエーにその解決が知事から依頼された。
勿論、表向きは経営立て直しの要請。
当時は神戸新聞主導で経営されていたが、当社から社長・常務と言ったクラスを送り込んだ。Sun-TV社長には中内社長の末弟が起用され、常務にはダイエーの労務担当の部長が起用された。
ダイエーは(流通業界は)同盟系のゼンセン、当時の民社党系だが、Sun-TV(放送業界)は総評系そして放送業界の組合の組織力は強い。従って、賃金闘争では高給を常に勝ち取っており、積もり積もってかなりの高給。しかも年功序列の統一給制。だから年齢が同じなら基本給が同じ、常識的には考えられないが同期であれば部長職と事務職の給料が役職手当以外は同じ、実際に聞いた話だがある部長秘書の女性とその部長は同期なので数万円の部長手当以外は同じなのだ。因みに彼女は簡単な事務しかしていないとか!

当時のSun-TVは会社の入口から赤旗がたなびく異様な雰囲気の会社だった。 
派遣された常務はその会社を時間をジックリと時間をかけて手なずけて、彼は数年はかかったがその組合を温和な組合へと変質させた。
表には出ない話だが、Sun-TVが今日あるのは彼の功績と言っても過言ではない。
彼はSun-TV問題を解決した後、また組合問題でモメていた中小スーパーへ乗り込んで、そこの組合と刺違えて(双方身を引く)会社を辞めてしまった。ある意味、プロ中のプロだった。

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