2011年11月14日月曜日

「言葉」の使い方

言葉は進化(?)すると考えている。
だからと言って乱れた言語を許容するものではないが、言葉が独り歩きするのは止められない。
NHKの「言葉のおじさん」のファン、彼も使い方の誤りを否定はしない。否定しても大衆の流れに対抗は出来ないからだ。同感!

時には全く逆な使い方になっているものもあり笑うよりほかない。
「凄い」は「スゴイ」になって「非常に」という意味になっている。本来「凄い」は「凄く怖いオバケ」と良くない意味で「スゴイカワイイ娘」と良い意味には使わない。スゴクカワイイって口がどこまで裂けているの?って聞きたくなる。
「御曹司」って昔は「部屋住み」つまり次男以下の食い扶持のない者のさげすんだ言葉のはず。曹司は台所の意味。それが「大企業の御曹司」なんてTVで言っている。本当は跡継ぎ「御嫡子」、御曹司なんて言われると怒らなければ!
以前、勤めていたダイエーは、というかチェーンストアという業界は言葉の使い方がシビアだった。用語集というのもあって覚えたものだ。
入社当時の70年代から今はよく使われるようになった「コンセプト」「ニーズ」「アイテム」etc.等の言葉は定義を決めて厳密に使い別けていた。
コジツケの社内用語もあった新規に店を開店することは「オープン」改装も「改装オープン」で毎日朝10時に店を開けるのは「開店」このように別けると話がスムースに進むのも事実。

「Needs」の反対後に「Wants」というのがあるが、今ニーズと言っているのはウオンツの意味だと思う。
社内ではニーズとウオンツを間違えると叱られたものだが! 
Wantsはお客さまが今欲しいと思っておられるコト(もの)、今はやりの保温性が高く薄い下着はウオンツ商品、下着という範疇の素材を変えただけでありこれはお客さまの保温性と薄さというウオンツには答えてもニーズに答えたことにはならない。
Needsはお客様が今は欲しいとは思っていなくてもこのようなモノがあればよいなぁと思われているコト(もの)。例えば塗るだけで温かい保温性のある化粧品とかタケコプターetc.
だからお客さまのWantsは捉えられても、Needsはよく考えないと解らない。
お客さまのNeedsを捉えるのは難しい。
言葉の使い方の進化(?)にはニガムシを潰している。

0 件のコメント: